金蔵山(きんぞうざん)

西中国山地は雪に埋もれ春まで招かれもせず恒例の厳冬期の陽だまり瀬戸内海の島山へ。今回は岩国市のはるか沖合いに浮かぶ

柱島の金蔵山へ登ってみた。いつもは薮山帰りでしんどかった 帰れんかおもうた ようあんなところ物好きにも・・・というのが回想ですが

今回はちがった。山に遊び 島の人々に心洗われ 島の歴史の一部に触れ感激してしまった。特に岩国市のハイカーのみなさん一度登って

みてはいかがですか。帰りの船の中でまたもう一度きてみたいなあと思われること請け合いです。
岩国にもこんないい山がありました。




岩国港時刻表(平成16年1月現在)

装束にある岩国港より柱島へ向かいます。土日は増便あり。1780円はちょっと痛いかも。柱島まで約1時間。









途中右に見える姫小島。米軍の演習で痕跡ばかりになってます。






海上より望む柱島 金蔵山(周防子富士)

黒島から端島へ向かう時右手にきれいな円錐形の柱島金蔵山がみえる





柱島港

降りるのは休日島の親を訪れる人と釣り客ばかり







柱島案内図

港の近くにある案内図







柱島メインストリート

最近建てられたであろう立派な郵便局がある。5分位いたが誰も通らなかった。猫は多くみかけた。







金蔵山取り付きのある柱島小中学校への登り口

郵便局の筋にある柱島案内看板のそばにある右にカーブした舗装道を登る。写真の電柱のそばに学校への道標がある。








分岐点

10分位歩くと学校手前に写真のような分岐点がある。ここで左折し左上に登ってゆく道へはいる。電信柱がたっている舗装道へ。

学校の裏手にでることになる。学校へは写真の赤矢印へ進みすぐ左階段を登る。





学校裏の道

写真には写ってないが右には学校があります。この道をまっすぐ進む。





右に柱島小中学校

瀬戸内海を一望の柱島小中学校 なんと全校生徒3人(小学生一人 中学生二人) 先生職員10人以上おられるそうな。港で砂遊びにふける小学生の

I君と話をした。教育環境抜群みたいだが友達いないのはちょと寂しいな。高速艇で通学できないのかな岩国港のそば小学校なんだけど・・・・と素人考えする。

注・この次の写真の取り付き口はこの学校の写真の風景の数メートル手前です。






金蔵山取り付き

学校校舎の上を少し通り過ぎたところに左に取り付きがある。(右上に向かっている小道) 写真左に校舎が見える






登山道その一

取り付きよりしばらくはきれい整備されたジグザグ山道。分岐点もあるが大きい方の道を上方向に登っていけばいい。






登山道そのニ

羊歯が生い茂った道になる。登った時はたまたま数日前に刈られていてあまり邪魔にならなかったが普段は道を下に羊歯がかくしているかもしれない。

しかし道ははっきりとあるので問題はないだろう。振り返ると島と海が美しい。







コル(金蔵山・三角点分岐点)

港より1時間近くでコルに到着。右に行くと金蔵山頂上へ(290M) 左へ進むと三角点のある展望地。

直進するとすぐ旧海軍兵舎跡というとだが今は薮ばかり。








旧海軍見張り所跡

コルの分岐点右に15分位稜線はずさないように薮漕ぎもしながらはいっていくといきなり赤レンガでできた廃墟に

でくわす。知らずに遭遇するとびっくりするだろう。この付近の海に謎の沈没した陸奥などの海軍の戦艦が繋留して

いたことを考えると当然の施設だと思われこんな小島まで戦争に巻き込まれていたことに感慨深くなる。








金蔵山頂上

旧海軍見張り所跡を数分進むと金蔵山頂上に着く。表示もなにもなく四角の大穴が掘られている・・戦争に関係あるものと思われるが

下山して島民にきいてみたが知らないといわれた。展望なし。






金蔵山(三角点)

頂上よりコルへ引き返し三角点へ向かう。コルより5分位で展望抜群の三角点に到着。ハイカーのプレートもなにもなく三角点の測量

ポールのみたっている。日向ぼっこ昼寝の最適地である。ここよりの照り返す冬の瀬戸内海のさざなみが美しい。










赤根武人の墓

下山して港のところにある案内看板をたよりに西栄寺の赤根武人の墓参りをした。赤根の根は難しい字で当て字らしい。禰?

岩国にも幕末の奇兵隊総督にもなった柱島出身の赤根武人という人がいたといのはあまり知られていない。最後に斬首という不本意な終わり方を

して評価が時をまつことになったということもあるかもしれない。

墓の場所を島のおばさんに聞いて訪れたら後からおばさんがちゃんとたどりついたか心配でおっかけてきてくれた。こんなところでしか感じられない

人の心の温かさを感じしばらく世間話をした。





今回の山行は「防長山野へのいざない」第3集 金光康資著を参考にさせていただいた。山口県の山を網羅したすごい著であるが第1.2集は

廃判になっておりまぼろしの本になっている。ありがとうございました。