比叡山千日行コース(無動寺回峰)   H25 11/18

 先日天台宗延暦寺の大阿闍梨 酒井雄哉さんが亡くなった。千日回峰行を二度も達成したNHKドキュメンタリー番組でも放映されたすごい行者様でいつか比叡山で同じ行者道を歩いてみたいものだと思っていたが今回ご逝去ということで行くなら今だということで山口県より滋賀県大津坂本までかけつけ歩いてみた。
ありがたい行者道を故酒井阿闍梨の二千分の一歩いたので悟りが二千分の一開けたかもしれない。まわりの人間はまだ気付いてない

sakaiajyari

上記「MSNニュース」より引用しました



無動寺回峰コースについて

比叡山の回峰コースは寺院?により何種類かあるみたいなのですが今回は酒井大阿闍梨が歩かれたであろう無動寺回峰コースをたどったつもりです。完璧には歩けてないかもしれません。門外漢がweb情報による痕跡を歩いたので全て真の行者道なのか本当のところは不明です。本当の出発寺は無動寺だと思うのですが京阪坂本駅を起点に時計周りに歩きました。いろいろ間違った所では修正しながら歩いてますが一番大きな間違いは三石岳に登ったことです。登山目的ならいいですが三石岳から日吉大社方向にはっきりとした道はなく行者道目的なら入らない方がいいです。三石岳よりの国土地理院の道は笹漕ぎで迷う可能性大です。私は三石岳で徘徊のあげく引き返し小一時間ロスしました。大部分の道は問題ないですが滋賀医大墓地から先は林道岐路がいろいろあり下調べされて地図持参 できればGPS装備で入山されることをお勧めします。
迷われた方がおられます!!⇒※上記のように記述しているのにも関わらず「滋賀医大墓地からの記事が不親切」との連絡をある方からいただきました。滋賀医大墓地から先は国土地理院の地図にも記されていない林道や分かれ道が数か所あり このページでは詳細については触れておりません。特徴のない林道や分かれ道なので写真をとって載せても判然とせず勝手に憶測で地図を作製する訳にもいきません。入山される方は自身で調べられて地図 コンパス 出来ればGPS等用意されて自己責任で入山してください。

※このタイムは途中でカメラ撮影したり休んだり観光したりしたものです。長めのタイムとして参考してください。GPSトラックも樹林のせいかGPSがボロなのか少しずれてる個所がありご注意ください。

京阪坂本駅8:50→無動寺道入口9:15→林道終点9:20→紀貫之墓分岐10:00→玉照院10:40→明王堂10:50→東海自然歩道分岐→ケーブル駅10:20→根本中堂10:50観光→山王院→釈迦堂13:00→相輪とう→玉体杉14:00→せりあい地蔵14:10→横川中堂14:40→元三大師堂15:00→滋賀医大墓地15:30→三石岳(間違って引返し)→鉄塔16:50→日吉大社摂社→日吉大社赤鳥居17:30→京阪坂本駅17:40

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 スタート地点は京阪石本坂本線最終駅の京阪坂本駅です。琵琶湖方面に少し行くとJR比叡山坂本駅もあるようです。朝は比叡山高校の生徒さんが多いです。

京阪坂本駅を出て左側 比叡山方面に進むとすぐに日吉神社の鳥居が見えます。鳥居をくぐり進みます。 

比叡山中学校の手前で左折し天台宗の庁舎 滋賀院門跡等経由して無動寺道入口に向かいます。ショートカットしてますが比叡山鉄道ケーブル駅まで行って左折しても着きます。 

比叡山・延暦寺・大原登山口の標識があるのが無動寺へのコース入口です。この林道に入ります。 

すぐに林道にチェーンがはってあり 猿・熊を見たら連絡してほしいとの旨が書いてある看板があります。今回の全行程では鳥以外の動物には出会いませんでした。 

紀貫之墓分岐点付近から望む琵琶湖です。空気がすんでいるので見晴らしはいいです。 

紀貫之墓の分岐です。この墓経由でも頂上ケーブル駅にたどりつけるようです。 

渓流谷を登ると天照院です。登山道手前に獣の鉄製防護柵があり自分で開閉します。 

しばらく行くと右側に親鸞聖人御修業跡があります。浄土真宗もここから派生したのですね。ここだと思うのですが「そば喰ひ木像」というのがあるらしいです。知らずに通り過ぎそば喰ってる木像が見れなくて後悔したのですが そうではなく親鸞聖人が如何に真剣に修行してたかという逸話のある木像で別にそばなんか喰ってるのではないらしい。がっかりしました。 

不動明王堂。延暦寺回峰修行の元祖? ここに修行で回峰始めたえらい坊さんの像があるらしいのだが確認できずあわただしく次へ。残念。 

ここにこの写真のような行者の像があるらしい。 「本堂の明王堂は、比叡山を代表する荒業で知られる千日回峰行の根本道場らしい。相応和尚により開創された回峰行は、文字どおり、比叡山の峰々をぬうように巡って 礼拝する修行です。7年かけて行う回峰行 ... の断食、不動真言を唱えつづける千日回 峰行最大の難関といわれる「堂入り」という修行があるが、その舞台が、この明王堂で ある。」う~ん 酒井大阿闍梨はここで堂入りされたのか。すみません左の写真はwebより拝借したものです。これを見過ごすとは・・・

 比叡山鉄道ケーブル山頂駅に到着。写真は山頂駅からの琵琶湖大津市方面です。ケーブルを使えば楽チンで良かったのに?・・というような邪念は払って歩いて登って儲かったと発想切替て突きすすまねばなりません。

  ケーブル山頂駅よりテクテクと観光参道歩いて比叡山延暦寺入口へ着きます。ここで参拝料550円支払します。寺を参拝せず通るだけだと主張すれば支払せずとも良いという方もいらっしゃいますが本当にそれで通用するのか不明です。私の場合遠方から来たので立派な文化遺産参拝もしたいし回峰コースでこの後参拝チケット確認関所が後2~3個所ありそのたびに説明するのも面倒臭いし不快な思いもしたくないので支払しました。ここで支払えば全山フリーです。

 国宝 根本中堂です。ここも平日なのに結構観光客がいて土日はすごい人だと思います。拝観料の元をとるべき参拝いたしました。

次に阿弥陀堂です。綺麗に塗り替えたばかりで境内では若いアジア系の観光客の方たちが沢山でした。皆さんいいカメラを持たれてて私の馬鹿チョンカメラが恥ずかしく時代の流れを感じました。はっきり言って負けてます。 

 浄土院です。ここまでは阿弥陀堂と五重の塔の間から奥に入り観光参道からか少しはずれた道を歩くので少し注意した方がよろしいかと思います。私の場合少し迷いました。

 浄土院から釈迦堂です。どこで弁当食べていいのかわからずここでベンチに座って昼飯にしました。本来の道はこの釈迦堂奥から相輪院通過して奥比叡ドライブウェイに抜けますが私は間違えて左鐘楼門?方向に石階段を登ってドライブウェイに出てしまいました。地図の表示も正規の回峰道とは違ってますのでお気をつけください。

 釈迦堂から奥比叡ドライブウェイをまたぎり玉体杉への山道に入ります。道はよく整備されており時々マニアックな観光客も歩いています。隠れた観光スポットとして紹介でもされているのでは。行者堂らしく地蔵がならんでたりします。

玉体杉。ここは西塔から横川までの峰道の中間にあたる個所で回峰行者はここで御所に向かって玉体加持(天皇の御安泰を祈る)するそうです。ここより京都の街 琵琶湖が両方一望です。パワースポットとして紹介されてます。道理で若者が来てるはずだ!  

玉体杉から500メートル下ると「せりあい地蔵」です。ここより右折降下してドライブウェイの道下のトンネルくぐって横川中堂へ向かいます。 

横川中堂です。なにか天台宗のえらい坊さんがおられたとか・・・。不勉強で比叡山回峰の道なんか歩いてて罰あたるんじゃないだろうなあ(独り言) 

元三大師堂 比叡山中興の祖 慈恵大師堂 おみくじの発祥地らしいです。
            
上の絵みたことありませんか? ここが元祖らしいです。 

元三大師堂の境内につるしてあった草鞋です。行者の草鞋? 

ここより先  坂本迄は丁寧な案内看板等ありません。初めての人は地図等必要です。

寺院観光地を離れ林道を歩きます。30分位歩くと滋賀医大墓地に着きます。こんな個所になぜ滋賀医大の墓地がと不思議に思われましたがたどりついて解明しました。解剖で献体された方の慰霊碑?なんですね。
滋賀医大墓地にある分かれ道は真っ直ぐ進んで下さい。次の写真の案内板の場所までは林道 分かれ道等数か所あります。特徴のない個所なので写真説明等難しく詳細については掲載しておりません。地図 コンパス等参考にして慎重に回峰ください。

ここで行者道は林道より右下登山道へ下ります。私の場合ここまで1時間以上三石岳とかに時間をとられ徘徊していました。寄り道するのならともかく三石岳からの先の笹漕ぎ道は行者道ではないと思われます。行者道目的なら三石岳は迂回してください。確認したわけではないのですがこの先林道は「行き止まり」と表示してあります。 この表示看板を見落とさないように!  

林道から登山道を下っていくと送電塔下に出たら右下に下っていきます。送電塔より少し下った個所に「横川行者道 神宮寺道」の 標識があり下山口はもう一息です。三石岳で時間をくってしまい暗くなりました。撮影にカメラフラッシュたいてます。

 夕暮れの登山道を日吉神社向けて下山中。秋の山はつるべ落としです。夜景はきれいなんですが山をなめてはいけません。やはりリュックには懐中電灯が必携だなと痛感した山行でた。
写真は私ではありません。合掌